空色硯 sorairo-suzuri

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<<   作成日時 : 2008/07/05 14:18   >>

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本日の訓練は佳境に入った。



四人のコンビネーションはかなり良くなっている。
かつて、なのはやヴィータが苦戦した4型ガジェット相手でも、何とかなる位に。

ふむ、と彼女は大仰に頷く。



ひたすら突撃、真っ正面からの殴り合いが似合う熱血スバル。
幻術魔法なんて搦め手を持ってるくせに、突撃が基本思考のティアナ。
小柄な体格で高速戦を得意とする、でもやっぱり突撃手のエリオ。
外見通りフォローに回るタイプなのに、なぜか恋愛だけは突撃型のキャロ。

突撃、突撃突撃突撃――――まあ、ストライクフレームを振り回す人から見れば合格のはず。



でもやっぱり、なのはさんが思うに。

「砲撃分が足りない……」
「なにどっかで聞いたようなネタかましてん」

すぱーん、とハリセンを振るったはやては、偉そうに腕を組んだ。



「痛い」

地べたに叩き落とされたなのはが、どんよりと見上げる。

「なにゆえそんなに偉そうなのか」
「……ここの部隊長って誰や? 知っとるかなのはちゃん?」

一応偉いんですよー、とか呟いたのは、ハリセンを渡したリインである。



「ううう……ツッコミと暴力は違うと思うんだはやてちゃん」
「そら私に対する挑戦やな? ほんなら、もっぺん言うてみ?」

ハリセンを放り捨てると、はやては改めて促した。

「いや、なんかこう、相手をバインドで動けなくして全力全開分が」
「同じや!」

ずぱあん、と盛大に振り下ろされたハリセンにより、再び地面に沈むなのは。
今度の物はシグナム所有の大型品である。

ちなみに普段使用される相手は、主にシャマル。――――時々ヴァイス。

「この前の模擬戦で、懲りたんやないんかい」
「懲りたよーな懲りてないよーな」

ぐりぐりと後頭部を踏みつけられながら、なのはは平然と言葉を続ける。
この足の裏の感触は久々だ。

「だいたい、何へこんどるんか知らんけどな」
「へこんでないです」
「ほう」

はやては眉を跳ね上げる。

「言い直そか。――――何たそがれてん」

沈黙。



「…………気のせいだよ」
「そか。なら真面目な訓練に戻りやー」
「でも」

機を逃さぬ提案は、なのはの十八番である。

「たまにはスバルたちにも、ああいうのを見せたげた方が良くない?」
「そーくるか。……まあ、そおやなぁ」

体重を掛けつつ、はやては思案するように呟いた。
確かに、そういう怖さを直接味わったのはティアナだけだ。
こう言っては何だが、大火力で蒸発させられそうになる経験など、滅多に味わえるものではないし。

直接はともかく、実地で見せとくのは悪くないかも。

「しかしなあ、なのはちゃんが遠慮無くぶちかませる相手っちゅーのも」
「そこに」
「どう、した、もんか」

何故か下方から自分を指さそうとした相手を、ごりごりと景気良く踏み潰した。
すると。
ちょうど目の前を経験満載な者が歩いていく。

「おーい、フェイトちゃーん!」
「ふわい?」


夜勤明けで、これから眠る予定だったのだろう。
寝不足でふらふらのフェイトは、ほわっと返事をして振り向いた。



生贄特有の、ナニも分かってない表情で。

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